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方言笑い噺

「い」と「え」の発音が原因で・・・。第一弾

私の叔母がEメールが出来る環境になった頃の話です。
誰かにメールを送ろうと、アドレスを入力。何度送信しても送れず、思い悩んだ末に私の母に原因を聞いてみることに。
そのアドレスを見てみると、「~ne.gp」となっていたそうな。
会話上では「じぇいぴー」で理解していたのに、いざ書いたり入力したりするときは、なぜか発音どおり「じーぴー」になってしまったという笑い話。

「い」と「え」の発音が原因で・・・。第二弾

父の会社の顧客のファイリングには、なぜか「い」の所に「江口(えぐち)さん」「江井(えねい)さん」がファイルされているそうな。
「い」のところにあった方が、みんな使いやすいって事でしょうか?
でも「遠藤(えんどう)さん」は、ちゃんと「え」のところにファイルされているんですって。

メーンエベント問題

私が中学校の放送委員会に入っていたときのこと。運動会のアナウンスをすることになった私は、顧問の先生とともにリハーサルをしていました。
私:「続きましては、本日のメインイベント、3年生の騎馬戦でございます。」
先生:「そこ、違うね。『メーンエベント』だよ。もう一回。」
私:「・・・ほ、本日のメインイベント・・・。」
先生:「違う違う、『メーンエベント』だってば。」

・・・・・以下繰り返し。
台本にはちゃんと『メインイベント』って書いてあったのにな~。先生、私のどこが間違ってたんですか?

バスの乗降マナー??

バスの停留所で、降りる人がいるのに強引に乗ってこようとする客に向かって車掌さんが叫んでいる。
「おちる人がしんでから乗ってけろ」

もちろん車掌さんが自暴自棄になって言っているのではありません。
「降りる人が済んでから乗ってください」と言っているのです。

提供:ていぼーさん H14.10.19

くしゃみは何回?

くしゃみを1回するとうわさをされている、2回だと悪口を言われている、3回だと風邪だ、などはどこの地方でも言うでしょう。
相馬地方ではくしゃみの回数が10回まで数えられるのです。江戸言葉のようにリズミカルで愉快な表現です。
「一褒め、二ざんぞ、三ぽれ、し風邪、ごうつくばりの、ろくでなし、しちめんどくさい、はっとばせ、くるしめて、とっちめろ」
1回は褒められている、2回は悪口を言われている、3回は惚れられている、4回はいよいよ風邪。5回は業突く張り(すごく欲張り)な人で、6回で面倒くさくなり、8回は張り飛ばして、9回は苦しめて、10回でやっつける。

提供:トモジさん H15.1.16

「まつかわかいちょ」?

子どもが父親に、「松川浦」と書かれた紙を何と読むのかと聞くと、(母・85歳の子どもの頃の話ですから、達筆な筆文字というのが当然の前提なのかと思われます)父親も松川までは読めるのですが、浦が読めません。
字の読めた母親が、ヒントを与えようと手のひらを裏表に動かして見せると、子どもが「わかった!松川かいちょだ」と言った。

というものです。

提供:字丸さん H15.5.2

あーしろ、こーしろ、猪苗代

江戸言葉のようにリズミカルな表現。「猪苗代」と入っているのが福島県ならではの表現ですね。

「いーんだーがー、いいんだーがー、先生さ言ってやっぺ!」

訳:「いーけないんだ、いけないんだ、先生に言ってやろう!」
子供たちが悪いことをした友達を責め、はやしたてる言葉です。
関東圏に比べるとなんとなく、攻撃的ではないような気がしますね。

「今度と化け物さはいっきゃったごどねぇ」

訳:「今度と化け物(幽霊)には会ったことが無い」
よく「今度ね!」と言う人がいるが、化け物は本当はいないのと同じくらい現実味の無い社交辞令だ、との皮肉を言い表している。
不思議な言い回しですが、言いえて妙ですよね。

提供:My Mother H15.9.2

漢字変換できない!

お立場のある市職員の話。
パソコンに“じでんしゃ”と何度打っても変換しないというのです。自転車をそう信じて疑わなかったというのです。
結果、それが相馬の訛りと方言によるものと分った瞬間のことは、聞かずじまいでしたが、およそ40~50年ほどは信じていたでしょう!
この手のことはいっぱいあると思いますね。あまり苦戦するときは、これ相馬弁?と疑ってみることもありかも。
因みに私が良く笑っちゃうのは、これは相馬弁で入力しよう(特に会話文)、と思ってひらがなを想定しているのに、
意に反し変換されてしまう相馬弁があるのです。~だげんちょ→~だ原著
いずれもパソコンやワープロがなかったときには考えられなかったことですね。
相馬弁変換が自動でできてしまうとこれもまた混乱のもとに。
どうぞ、愛すべき相馬弁士諸氏、しばらくはこのままでお楽しみくださいというごどだべ。

提供:My Mother H16.2.24

「がばん」問題

絵の勉強の為上京し学校でのことですが、その学校は忘れ物をすると(画材とかですね)出席がもらえないという決まりがあり、
前日に先生より必要な画材等の連絡がある場合は忘れ物はご法度でした。
その日は、先生から絵の具やその他の物の準備の連絡があり、そのなかに《がばん》がありました。

わたくしは、その準備した絵の具やたくさんの画材を大きな《かばん》に入れ、登校したところ、真っ青になりました・・・みんな持ってきてるじゃないの画板!!

お恥ずかしい限りです。

実家では、父母、兄弟、祖父母に至るまで、《かばん》は《がばん》だったのです。
そういうわけで、入学前の準備する物のなかに《がばん》の記載はあるものの、しかもひらがなで、画板はもちろん準備していませんでした。
その時にあわてて紀伊国屋に買いにいったのは良い思い出です。

提供:ushiさん H17.5.11

どんなディスク?

提供してくださったkawaguchiさんのお父様と、関西出身のご主人がパソコンの話で盛り上がっていた時のことだそうです。

父「いんも~のデスク入れで・・」

夫「えっ、いんも~のディスクって何ですか」

父「いんも~でねぇ、いんも~よ、いんも~のデスクだ」

夫「い、いんも~???」

以下リピート・・・
私が夫に「MOのことだよ。」教えてあげました。

提供:kawaguchiさん  H20.6.19