副助詞の使い方
相馬弁での副助詞の使い方を、共通語と対比して口語表現を中心に紹介します。
「まで」
- 時・所・事態の終点を示す:共通語と同じ
- 程度・極端な例示:「下着までずぶぬれだ」→ 共通語に同じ
- 「~までもない」:「言うまでも無い」→ 共通語に同じ
- 「~ないまでも」:「言わねえまでも」「言わねくても」に変化
- 限度を示す表現:「~までだ」→ 不使用
- 「右ご返事まで」→ 不使用
「ばかり」
- 程度表現・完了表現:「~ばかり」「~たばかり」→「ばっか」「ぱっか」
- 限定表現:「~ばかり」→「ばっか」「ぱっか」
- 「~ばかりに」:訛りあり「ばっかりに」
- 他の用法 → 不使用
「だけ」
- 単純な限定:「だけ」→「たけ」
- 「ないだけ」→「~ねえだげ」「~ねえたげ」に訛る
- 程度表現:「だけ」→ 共通語に同じ
「ほど」
- おおよその数量・場所・時:「ほど」→ 共通語に同じ
- 極端な例示 → 不使用
「くらい(ぐらい)」
- 数量・程度:「くれぇ」「ぐれぇ」
- 比較:「くれぇ」「ぐれぇ」
- 限度:「このくれぇ」「こんけ」
「など」「なり」「やら」「か」「なんか」「なんて」「なら」「たら」「てば」
- 使用可否・訛りなどが細かく異なるため、ページ分割または詳細説明予定